今回は「凪のあすから」と言う「比良平ちさき」の女心を考えさせられるアニメを紹介します。
ネタバレ大ありでお送りしますので、そのつもりでお願いします。
では、スタートです。
凪のあすからは2013年10月から2014年4月初頭まで放送された全26話のオリジナル・テレビアニメ作品です。
凪のあすからは、海底で生活する海の人間と、陸上で生活する陸の人間が存在する不思議な世界の物語です。
先島光ら海の人間の幼馴染4人組は、海の村落「汐鹿生」にある波路中学校に通っていました。
しかし、海の学校は、過疎により廃校することに…。
そのため、陸の町「鴛大師」にある美濱中学校に通うことになります。
全て行政的な問題ですが、このことが、海の人間が陸の人間とかかわることを極度に嫌う海神さまの怒りを買うことになります。
光ら海の人間は、海神さまをたたえる祭り「おふねひき」を復活させることにより、「海神さまは分かってくれる」と考えます。
「おふねひき」は、かつて、海の人間と陸の人間が協力して行う祭りでした。
いろいろな困難を乗り越え、「おふねひき」の日は近づいてきましたが、海神さまの怒りも高まるばかりでした。
海神さまは、ついに真夏の鴛大師に雪(ぬくみ雪)を降らせます。
天気予報でも「氷河期が来る」と人類存亡が危ぶまれる予報が出されるようになります。
そのため、海神さまは、海の人間を守るために(?)「おふねひき」の当日に、海の人間を冬眠させることにします。
海の人間は、「おふねひき」の前日は冬眠の準備。
祭り当日の朝から、冬眠に入ります。
海神さまの意向を受け、海の人間は「おふねひき」には参加しません。
しかし、光ら幼馴染4人組は、「おふねひき」に参加し、その日の内に海の村「汐鹿生」に戻り、冬眠することにします。
冬眠とおふねひきの「両取りは矛盾しない」と言う解釈です。
しかし、おふねひき当日の海は荒れに荒れ、ねらったかのように幼馴染4人組の内の3人が別々のところで波に飲み込まれたりして行方不明に…。
残された1人は、海流の影響で、海に戻ることができず、冬眠もできず、陸で暮らすようになります。
個人的には、この陸に残された少女「比良平ちさき」の感情の変化、言動が面白いアニメでした。
前述の通り、「凪のあすから」は2クール(全26話)のアニメです。
前半の第1部は海の学校の廃校から「おふねひき」まで。
後半の第2部は5年後の世界で、冬眠が明けた幼馴染の3人が、ぼちぼち鴛大師に戻ってきます。
前後半とも、どっからどう考えてもメインヒロインではないはずの比良平ちさきの感情の変化と言動が見逃せないアニメです。
前述の通りネタバレ大ありで比良平ちさきについて見ていきます。
比良平ちさきは恋愛には奥手な女性です。
幼馴染4人組の中でも主人公の先島光は、同じ幼馴染グループの向井戸まなかのことが好きです。
向井戸まなかの方も、態度ははっきりしませんが、良い感じでした。
しかし、海の学校の廃校が決まり、陸に出たとたん、「釣り網に釣り上げられる」と言うハプニングがあり、運命の王子さま(??)でもあり、漁師の孫の「木原紡」と出会います。
比良平ちさきの方は、先島光のことが好きですが、光の気持ちを考え、「光とまなかが結ばれる」よう努力します。
そう言う意味で、木原紡はジャマな存在です。
あるとき、ちさきはまなかに恋心を知られると言う致命的なミスを犯してしまいます。
そして、まなかに
「忘れて」
と言い、まなかを困惑させます。
また、あるときは光のために行動するも、紡に
「なんて、愚かな女なんだ」
と言われてしまい、キレます。
また、「おふねひき」と冬眠の問題についても、
「冬眠か、おふねひきか」
で幼馴染グループは悩んでましたが、
「何があっても4人一緒が良い」
と、冬眠でもおふねひきでも、4人一緒に行動すれば、それで良いと、考えていました。
結果、光は「両取りは矛盾しない」との結論を出します。
前述の「おふねひき」を行い、その日の内に冬眠すると言う結論です。
しかし、その結果、ちさきにだけは海神さまの怒りが届かず、波に飲み込まれず、1人だけ冬眠に入るのに失敗しました。
パッと思い出すだけでも前半だけでこれだけの失敗をしていると言うのに、後半に入ると、もはや失敗しかしていません。
4人一緒にいられなかったちさきが、何を考え、どのような行動を取るのか、要注目な作品です。
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