2009年6月末(関西圏では7月)、驚きのアニメが放送されると知り、僕は、期待に胸震わせました。
そのアニメは、「うみものがたり 〜あなたがいてくれたコト〜」です。
この作品は、三洋物産のパチンコシリーズ「CR海物語」を原案としたアニメです。
パチンコ由来のアニメが、それも海物語が放送されるとか、面白いじゃないですか。
一方、2009年7月には別のアニメも放送されました。
そのアニメは、「化物語」です。
「(なんだ?)
(この海物語を〇〇ったようなアニメは?)」
正直そう思いました。
それで、ちょっと試しにアニメ化物語を見始めたのが、僕と化物語の出会いでした。
始めに簡単に説明しておきますが、この化物語と言うアニメは、
「主人公・阿良々木 暦が街に突如現れたヴァンパイアに勝ち、その後は、なぜか怪異(化け物)に関する悩み・相談が寄せられるようになり、解決していく物語です」
(放送当時の僕の理解によります)
始めに、このアニメを見て感心したのは、サブタイトルでした。
化物語のサブタイトルには「雑多坩堝」と言う曲が使われており、大変、印象的でした。
第1話から数話は、サブタイトルを見るために見たと言っても過言ではないぐらいです。
しかし、この雑多坩堝と言う曲は、日本の、あるいは神社界の伝統的な曲「号鼓」を現代風にアレンジしたものでした。
号鼓と言うのは、今で言うところのチャイムみたいな曲であり、神社では神事を始める前に演奏し、神事の開始を知らせるための曲です。
学校で、「授業が始まるよ」と鳴らすチャイムと全く同じです。
物語の開始、サブタイトルのときに使うのに、ちょうど良い曲な気がします。
そのため、僕は号鼓のメロディに魅せられて、化物語を見始めました。
作品としての感想は、
「(あれこれ語る割には、なんかあっさり終わるなあ)」
と思っていました。
あれこれ語るからには、なんか超いい感じの終わりが待ってるのかと思いきや、
「(こんなんで、こんなんで良いん?)
(あんだけ、語ってたのに…!?)」
と、なってしまうのです。
そして、あれこれ語られるので、見るのに疲れるアニメでもありました。
あたま、空っぽにして見るタイプのアニメではないようです。
しかし、そんな化物語の評価を一変させるエピソードが放送されました。
それが、「なでこスネイク」です。
「なでこスネイク」は、たった2話、2週間の放送にすぎないのに、このアニメを代表するエピソードになり、大いに盛り上げてくれました。
メインヒロインの「戦場ヶ原 ひたぎ」に、全く納得いってないところに突如現れた「千石 撫子」は、文字通りこのアニメの救世主でした。
そして、続く「つばさキャット」を経て、化物語の放送が終了しました。
「つばさキャット」にはテレビ未放送話があったため、腑に落ちない終わり方でしたが、正直、
「(やっと、終わった)」
と言う気持ちが強く、無事に最後まで見終えたことに安堵しました。
最初にも書きましたが、化物語は、主人公・阿良々木 暦が街に突如現れたヴァンパイアに勝ったところから始まる物語です。(当時の理解による)
しかし、
「主人公・阿良々木 暦が、どうやってヴァンパイアに勝ったか?」
と言う、始まりの物語が描かれていないことが、気がかりになっていました。
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2012年1月、また不穏な響きのするアニメが放送されることに気付きました。
そのアニメは「偽物語」です。
見てみると、化物語のシリーズ作品でした。
「(ヴァンパイアとの戦いと言う始まりの物語が見れるかもしれない)」
そう思い、見てみました。
主人公・阿良々木 暦の2人の妹「火憐」と「月火」を偽物と称し、その偽物の2人と、怪異の関わりを描いたアニメでした。
前作の化物語はテレビ未放送話を含めて全15話で5人の少女と怪異の関わりを描いていました。
それに対し、この偽物語は全11話で2人の少女と怪異の関わりを描いており、大変、テンポの悪い作品となっていました。
ただ、こちらのアニメも歯磨きと言う謎のエピソードがあり、歯磨きに救われたアニメでした。
また、この偽物語では、ヴァンパイアの少女と、主人公の関わり方が大きく変わっていることに驚かされました。
ヴァンパイアの少女は、前作「化物語」の最終エピソード「つばさキャット」の辺りから「思うところがある」ようで、主人公との関わり方を変えてきてるようでした。
しかし、この偽物語では、主人公の下僕、あるいは結構な仲良しになってきてるようでした。
ただし、こちらでも、始まりの物語は描かれませんでした。
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2013年7月、また不穏な響きのアニメが放送されることを知りました。
「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」です。
正直、
「サードシーズンの間違いじゃないのか?」
と思われたこのアニメは、やはり、化物語のシリーズ作品でした。
始まりの物語が放送されることを切に願いつつ見ましたが、やはり放送されませんでした。
さらに、初代救世主だった千石 撫子まで撃沈。
ならばと、
「(せめて、千石 撫子と貝木 泥舟のスピンオフ作品を、それもシリーズで!!)」
と願うも、最終話ラストで、貝木 泥舟は雪の上に頭から血を流して倒れてしまいましたw
ちなみに僕が願ったスピンオフシリーズは、貝木 泥舟の旅に、千石 撫子が同行し、日本中、あるいは世界中の怪異と関わって行くお話です。
タイトルをつけるなら、
「怪異バスター貝木 ~ 泥舟に乗ったつもりでご安心ください ~」
みたいな感じでしょうかw
しかし、この「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」もシリーズとして締めに入ってきてるようで安心しました。
終わりは近いですw
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2015年10月、またあるアニメが放送されることを知りました。
それは「終物語」です。
もう、あまり深くは書きませんが、
「(やっと終わるんかあ)」
と思い、歓喜しました。
しかし、この歓喜も長くは続かず、途中で視聴をやめてしまいました。
ついに、力尽きたのですw
そして、明らかに胡散臭いぽっと出のキャラが、さも
「今まで普通に出てましたが?」
って感じに出ているのもあって、着いていけませんでしたw
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年をまたいで、2016年1月ある映画シリーズの劇場公開が開始されました。
それは「傷物語」です。
傷物語は、主人公「阿良々木 暦」とヴァンパイア「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」との出会いとバトルが描かれた始まりの物語です。
そう、僕が今まで一番見たかった話で、この話を見て終わりたいと思っていた話です。
待望のアニメ化にも関わらず、劇場アニメ、それも全3部作と、到底、許容できるものではありませんでした。
ここまで待たされたのに、これはヒドすぎます。
よって、見ませんでした。
テレビの終物語も途中でやめてしまったので、ちょうど良かったです。
傷物語、公開スケジュール
- Ⅰ鉄血篇:2016年1月8日公開
- Ⅱ熱血篇:2016年8月19日公開
- Ⅲ冷血篇:2017年1月7日公開
2019年5月には「続・終物語」が放送されたそうです。
他にも「暦物語」と言う作品もあるそうですけど、よく分かりませんw
そして、2024年1月12日、3部作として製作された傷物語の総集編が劇場公開されました。
「傷物語 -こよみヴァンプ-」です。
1本の映画でやっと、始まりの物語を見ることができるようになりました。
なんか、僕も書いてて疲れてきましたよw
「傷物語 -こよみヴァンプ-」は僕も見ました。
このシリーズを久しぶりに見たからか、それともわざとなのか、主人公の阿良々木 暦のイメージが少し変わってると思いました。
まあ、この話のスタート時点では完全にただの人間ですからね。
よく考えると、ただの人間の阿良々木 暦をここまで長く見たのは初めてです。
でも、でも、ヴァンパイアと関わった後の、他のシリーズ作品よりも力強さを感じたんだよなあ。
まあ、久しぶりなんで、よく分からないんだけどw
また、総集編とは思えないぐらい、時間を存分に使ったアニメでした。
特に、物語開始直後とか…。
3部作の頃って、テンポが悪くなかったのかな?
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と言うわけで、今回はここまでです。
まあ、取り合えず、
「始まりの物語を見れて良かった」
って話です。
ほななw