今回は2002年に中京広域圏(名古屋地区)を中心に放送されたアニメについて紹介します。
「最終兵器彼女」です。
この「最終兵器彼女」は、主な舞台を北海道に設定した、恋愛や戦争やSFの要素を併せ持ったアニメです。
北海道のとある町に住む「シュウジ」(高3、男)は幼馴染の「ちせ」(高3、女)に告白され、「かわいいから」と言う理由で付き合うことにしました。
しかし、そのころ、国民には隠されていましたが、日本はどこかと戦争しており、戦況は思わしくありませんでした。
「ちせ」は「シュウジ」に告白が成功した直後に、軍に最終兵器として素質が認められ、勧誘され、最終兵器になりました。
「ちせ」(中隊長)が最終兵器になったことは、彼女の両親にも隠されていましたが、「シュウジ」が友人らと一緒に札幌に遊びに行った際に、知ることになります。
シュウジが遊びに行った札幌で、突如、空襲があり、そこでシュウジは、最終兵器と化した「ちせ」を発見し絶句するのでした。
札幌空襲では、その他にも「シュウジ」の友達「タケ」が死亡しており、シュウジや「ちせ」の通う高校のクラスメイトにも動揺が広がります。
このアニメは謎が多く、はじめは何と戦っているのか分かりませんでした。
僕は、某ウェブマンガの影響で、勝手にエイリアンと戦っていることにして見ていましたが、アニメ中盤で敵兵が西洋人であることが判明しました。
(後に紹介するOVA版では、連合軍と呼ばれていました)
(また、アニメ版では自国軍のことは、単に「軍」と呼ばれてましたが、OVA版で自衛隊であることが判明しました)
このアニメは、それぐいらい謎が多いアニメでした。
このアニメはとにかく謎が多く、最終回まで見ても、解明されない謎が多く残ります。
「(なぜ、戦争になったのか?)」
など物語の背景はほとんど語られず、戦争については「ちせ」の身の回りの出来事ぐらいしか分かりません。
また、よく「女心は分からない」と言いますが、このアニメでも「ちせ」の気持ちはよく分かりません。
物語中盤では、恋愛関係がこじれにこじれていき「小次郎」と言いたくなりますが、
「(ママレードボーイか!?)」
と、思われる関係もあります。
個人的には、戦争で心身が極度に疲弊した状態であるため、
「(細けえことは言いっこなしだよ)」
と思わないこともありませんが、その後は刹那的な平和が訪れることもあり、複雑です。
また、シュウジは「ふゆみ先輩」のことを打ち明けたのに、「ちせ」はテツのことを一言も話してないのには、もやるところがありまくりんぐですw
また、人間的な恋愛とは別に、「ちせ」は、もともと持っていた「人間の心」と「兵器化した心」を併せ持つようになり、多重人格者のようになって行きます。
そのため、時おり現れる「兵器化した心」が発したと思われる言葉には驚かされますが、その言葉の意味するところはよく分からなかったりします。
そのため、「インパクト重視?」とか、思っちゃったりします。
また、最終的に「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO」みたいなシーンも現れ、謎はさらに深まりますw
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OVA版では、自衛隊司令部や、先輩であり、最終兵器の試作品でもある「ミズキ」(中佐)が現れ、マルチサイト(ザッピング)的に語られます。
そのため、司令部サイドの視点が補完されるため、戦争に関する情報が、少し明かされます。
それで、ある程度の情報の空白は補完されますが、わけあって、アニメの最終回までは司令部や「ミズキ」視点で語られないため、終盤部の謎は放置されたままです。
そのため、OVA版は、続編と言うよりかは、マルチサイトにより一部だけ補完した話が楽しめる作品です。
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